2022/12/06 20:06
白薩摩と黒薩摩
苗代川焼は、「白もん」「黒もん」と呼ばれる薩摩焼の生地を主に焼き、美しく豊かな生地と、豪華で精緻な装飾は、永く多くの人々を魅了し続けています。
白薩摩
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/2172042/blog/0b26168235a8d917ff4cb50c6e7b489d.png?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
薩摩焼は「白もん」と呼ばれる豪華絢爛な色絵錦手と「黒もん」と呼ばれる大衆向けの雑器に分かれます白薩摩は、藩の御用窯である苗代川窯で多く焼かれていた陶器白い陶土をに成形して透明釉を掛けたもので、表面の細かい貫入が特徴の一つです。
江戸時代には、白薩摩は藩主専用の焼物で、 主に幕府や他の藩への贈答品として生産されていました。
黒薩摩(苗代川焼)
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/2172042/blog/9d32e464cb41c94079a5499bc4a1b02e.png?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
「白もん」に対して「黒もん」と呼ばれる黒薩摩ですが、黒もんは鉄分が多い土を高温で焼き締めるため、素朴で頑丈な仕上がりが特徴です。
14代目荒木幹二郎は日本伝統工芸展をはじめ数々の展覧会で入賞入選を重ね、生活雑器としての黒もんを、格調高い芸術品の域に高めた功績が評価を受けています
新しい薩摩焼
白薩摩